プラチナコイン 2013 10 6
2013年10月4日の金融情報サイトのFISCOには、このような記事がありました。
アメリカ財務省の1兆ドルのプラチナコイン
1996年、アメリカ議会で、
「財務省は、任意の額面、大きさの『プラチナコイン』を
法定通貨として鋳造することができる」という法律が可決された。
アメリカ財務省は、連邦債務上限が引き上げられるまでの緊急措置として、
プラチナコインを鋳造し、1兆ドルと刻印して、
連邦準備理事会(FRB)に預金し、当面の資金繰りを行う、という伝家の宝刀もある。
(引用、以上)
アメリカ議会が、10月17日の連邦政府債務上限引き上げ期限に向けて、
「チキンレース」を繰り広げている状況では、
不測の事態に備えて、「プラチナコイン」の発行の準備に入るべきだと思います。
このままでは、全員が崖の下に落ちてしまいます。
それにしても、アメリカ人は、「チキンレース」が好きですね。
2007年の金融バブルの時は、
誰もがバブルだと知りながら、「チキンレース」を展開し、
結局、全盛を極めた投資銀行は、すべて消えました。
私の記憶が確かならば、
ジェームズ・ディーンが主演した映画で、
「理由なき反抗」という映画があったと思います。
その映画では、崖に向かって全速力で車を走らせるのです。
そしてギリギリのところで車から飛び降りるのです。
あるいは、先にブレーキを踏んだ方が、
「負け」となったという話だったかもしれません。
アメリカでは、誰もが恐怖に怯えながらも、
チキン(臆病者)と言われないために、
この無謀で危険なレースを続けるのです。
往々にして、これが、バブルの最終局面でも出現します。
みんな、バブルだと知りつつも、
誰も、このチキンレースから降りられないのです。
それにしても、アメリカ人は、cliff(崖)とかbrink(縁)という言葉が好きですね。
このような言葉は、チキンレースには欠かせない言葉でしょうか。
The Brink 2013 9 29
書名 Bloomberg Businessweek September 16-22,2013 Special Issue
Five Years Form The Brink
Bloomberg Businessweek誌の特集号では、
リーマン・ブラザーズの破綻から5年分の現代史を
時系列的に並べ、歴史書として趣があります。
そういうわけで、この雑誌は、
貴重な記録、あるいは「保存版」と言えますが、
残念なことに、この雑誌は、アメリカで出版されたものなので、
すべて英語であり、全部読むとなると、時間がかかるでしょう。
日本人にとっても、貴重な記録となるので、
ぜひとも日本語版がほしいところです。
「On Sept.14 there were four major standalone investment banks.
Within a week,there were none....
-Dick Fuld,testifying before the U.S. House of Representatives
three weeks after the collapse of Lehman Brothers」